Souvenirs de la vie quotidienne
| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK |
| CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
現代魔女入門


物心ついた時から、魔女になりたかった。

繰り返し観たファンタジー映画のせいか、暗記できるほど読んだおとぎ話のせいか、はたまたハマっていたファイナルファンタジー(ゲーム)のせいかは分からない。

とにかく、動物と話し、植物や薬学の知識に長け、森と共に生きる、年齢不詳で正体不明の・・そんな存在になりたかった。

小さな離島の山の中、周りに子供が全然いない環境で育ったせいか、遊び相手はいつも一つ違いの姉と、空想の中にいた。
何でもない木や川に名前を付け、自然を相手に話をしていた。

そんなちょっと頭の弱い子供が、大きくなって文学と出会い、さらに空想の(あるいは妄想の)翼をめきめきと広げ、傍から見るとちょっと痛い夢子ちゃんのまま、30を超えてしまった。
そして、私は今でも魔女になりたいと思っている。


聞く人が聞けば「アイタタ・・・」な台詞だろうが、私は年々その夢を実現する可能性が高いことに気が付いてきた。



そして、先のフランス滞在で、私はその思いを確信へと変えた。
だって、そこには私の思い描く魔女が、ふつうにいたから。

そして、私自身もまたそうであると、教えてもらえたから。




3月下旬のある朝、ただ一度きり見ることが出来た自然が作った芸術。



私が滞在している部屋、



浴室、



そして共同のリビングの窓2つにだけ描かれていた、氷のアート。




わずか数分で溶けて消えてしまったけれど、今まで誰も見たことがなかったというそれは、あの土地の精霊が見せてくれたプレゼントなんじゃないかって思う。

帰国後、悪友にこの話をしたら「よかったな。お前たぶん受け入れられたんだよ」と、そう言ってくれた。
嬉しくて、心がふるえたのを覚えている。



あの場所にいる間、からかい半分で“妖精”と呼ばれていたことを以前にも書いたけれど、こんな風に滞在中に不思議なことは度々起こった。確かにあの場所には、“そういうもの”が今でも息づいているんだということを、肌で感じたし、私にはそれがたまらなく嬉しかった。

毎朝・夕は森に行き、犬やウサギやその辺の木々に話しかけた。
畑に入る時はいつも裸足で、土や草の匂いを嗅ぐと力が湧くのが分かった。
日本語なんて一度も聞いたこともないであろう動物たちに日本語で話しかけても、彼らはきちんと私のあとをついてきた。



日本では、きっと周りの目が気になって出来なかったこと。“イタイ子”って思われるようなこと。
フランスでフランス語も英語もろくに喋れなくて、動物とばかり話してたせいか、元々“ちょっとおかしな日本人”というイメージだろうという気持ちのおかげで、何一つ気負うことなく自然体でいられた。怪我の功名と言うやつかもしれない。




結果、私はとても“魔女らしい”自分の姿を見出した。
ほんとうに、からだの隅々まで自然の一部になって生きる感覚を、ただ生きていることが幸せすぎて笑い泣きしてしまうくらいの間隔を、あの場所のすべてから頂いた気がした。




帰国後、故郷の島へと帰って来た私は、日々立派な魔女になるべく修行中だ。
風をみて、動物と話し、土に触れ、野菜やハーブの効能を試す日々だ。

残念ながら、フランスのあの場所と同じくらい自然と一体になることがまだ出来ていないけれど、いつかきっとこの場所であの感覚をもう一度感じたいと思う。

そして、今はまだ喋れない甥っ子がいつか大きくなって「よりちゃん(姉夫婦からの私の呼び名。甥っ子もきっとこう呼ぶであろう)って一体何者なの?」と聞かれた時、にやりと笑って「魔女」と答えるのが、今の私の密かな目標だ。

 
prose comments(2) -
スポンサーサイト
- - -
Comment








魔女はそのちからを人に還元して一人前です
たとえ遠く離れている人にでも、ステキなチカラを発揮していってください
地元に戻って、自然と一つに慣れないのは、そこで生まれ育った自分を まだ、受け入れられてないから
そこの自然が実は自分の一番の理解者のはず
思い出の場所に対して、一つづつ理解し溶け合いましょう💝
from. MiMi | 2014/10/12 23:34 |
<<MiMi さま

コメントありがとうございます。
そして仰る通りだと思います。
この場所に帰ってくるまでにあった色々な事を、私自身の中でまだうまく噛み砕けていない部分があり、心を開くのに蓋をしてしまっている気がします。
あとは、変な気負いや見栄のせいでしょうか・・心の底からリラックスして、すべてをゆだねる気持ちになれていないせいもあると思います。

ただ、先日行った山の中で一瞬だけ、ふと一つになれた感覚を味わいました。その時の感覚を思い出し、少しずつ溶け込んでいきたいと思います!

アドバイス、ありがとうございました(^-^*)ノ立派な魔女を目指します!
from. Erika | 2014/10/12 23:44 |
<< NEW | TOP | OLD>>